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青山 和史
兵庫県出身。映画の撮影現場で制作やってます。総スタッフ数100人越える商業映画から、テレビの連ドラまで、地方ロケで関西に戻ることもしばしば。これを読んで少しでも制作部ってものを知ってもらえたらと思います。

 映画の撮影現場では、撮影や録音、美術など様々な役職がありますが、制作部ってご存知ですか?

 多分ほとんどの人が何の部署かわからないと思います。制作部は3種に分かれます。現場のお金を管理する“制作担当”、撮影現場を探す“制作主任”、弁当発注や現場でお茶などを作り進行を助ける“制作進行”。

 始めは“進行”からキャリアスタートです。お弁当をスタッフ全員行き渡るよう過不足なく発注するため、流動的なスタッフの動きをよく確認します。映画撮影の始まりから終わりまでをきちんと把握して、より効率良く進めていく。これが制作部の基本なのです!!

 第2回目になりました、制作道!!今回も少し現場の裏話を…
 みなさん映画やドラマを観ていて、街中で撮影してるのに人や車が急に来たりしないな〜なんて思ったことありませんか?実はこれも制作部のお仕事なんです!
 急にめちゃくちゃカメラの方を見る人がいると変ですよね?本番中、カメラに映り込んでしまう一般の人や車を、僕たち制作部が撮影現場から少し離れた場所で待機し、カメラを回している時だけお待ちいただくよう、お願いしています。もちろん急いでる人がいたり、救急車が来たり、止めない場合もあります。
 もし、そういう場面に出会ったら、1、2分の本番撮影の間だけですので、御協力いただけると、とても嬉しいです!よろしくお願いします!

第3回目になりました、制作道!今回も撮影裏話を。
制作部にとって大事な仕事の一つは、撮影する場所を探してくるロケーションハンティングです。

たまにロケハンって言葉をテレビなどで耳にしたことがあるかもしれません。台本に書いてある場所を、1つずつ監督に写真を見せたりして決めていきます。撮影場所は監督のイメージはもちろん、撮影に必要な広さも重要です。そんな条件にあう場所をインターネットで探したり、地道に歩いて探していきます。良いところがあっても、その場所の所有者さんと交渉しなければなりません。難航することもしばしば・・・。それでも何件も回って一つずつ撮影場所を決めていきます。

関わってくださった人たちが、撮影が終わった後「協力してよかった」と喜んでいただけるように、映画とみなさんのかけ橋になれたらと思っています。

 今回で4回目になりました、映画制作道!
 今回は現場スタッフの癒しである、“ロケ弁”について。
 毎日過酷な撮影が続く中で唯一の休憩が食事休憩です。朝昼夕、さらに日によっては夜食などを出したりもします。
食事の手配も全て制作部の仕事で、いかに美味しいお弁当を出せるかによってスタッフの士気が上がるか小さいことに思えて凄く大事なことです。
 正確には数えてませんが東京都内だけで数百店はあるんじゃないかと思うロケ弁弁当屋。食の好みも人それぞれなので、弁当屋の好き嫌いだも色々です。空き時間にスタッフや出演者の方に「どこのお弁当屋が好きですか?」など情報を集めていくのも手だったり、コミュニケーションを取ります。撮影現場の移動が無ければあったかいケータリングを振る舞ったり時と場合で考えます。
 寝る間もない撮影が続く中で、少しでも笑顔や癒しの時間を作る!これも制作部の仕事です。

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