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岡山 佳弘
尼崎市出身。むかし神戸芸術工科大学にあった映画専攻を卒業。それからすこし神戸にいたけど、上京していまは撮影現場の撮影助手なう。たまに自分で撮影もしたり。世界中が仕事場です。

 その日はラストシーンの撮影日。早朝から街のなかを、移動しながらの撮影です。
 最後は陸橋の上で“夕景ねらい”でしたが、ラストシーンなだけに特殊なセッティングも多く、陸橋に着いた頃にはもう撮影開始時間!なんとか日が暮れる前には撮りきりましたが、なんと前後のカットと繋がらない〜。
しかし!フレームの中でいちばん大切なものは芝居です。少しくらいミスしてても、役者さんの芝居が素晴らしければOK!!
 その瞬間を逃さないためにも、スタッフは今日も現場でがんばっているのです!

 誰かが笑っている姿はそれ自体がとてもおかしくてあったかいと思います。

 あるコメディ映画の撮影中のこと、声を出して笑ってしまうと良い音が録れないのでスタッフは笑いをこらえるのに必死でした。そのさなか、なんと録音部さんが真っ先に声を出して笑ってしまいました。そのことにみんな笑いました。

そしてそのカットは監督のOKが出ちゃいました。みんなが笑うと世界は幸せになると思います。

 そんな映画をつくるためにスタッフは今日も現場でがんばっているのです!

映画撮影現場のスタッフは、ほとんどの場合が会社員ではなくフリーランスで活動しています。撮影期間は毎日のように顔を合わせますが、クランクアップすると同時に解散し、それぞれがまた次の組へと参加していきます。初対面の人が多い現場でも和気あいあいと撮影出来たり、逆に、芳しくなかったりもしたりと、様々なわけですが・・・、そのとき集まったチームでしか、なし得ない作品が生まれるのを体験すると、まるで小さな奇跡みたいです。そうして完成した作品がお客様を楽しませることができますように。スタッフは今日も撮影現場でがんばっています!

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